風車ブレードの角度制御装置をOEM提供 オーストリアのKEBA
- 1.10.2021
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KEBAは21年4月に日本の風力発電マーケットに参入した。主力は世界シェア3割を誇る風車のブレードの角度を変える制御装置「ピッチサーボドライブ」の2製品。KEBA日本法人の●氏に聞いた。
取材・文/山村敬一
- 主力事業は?
日本市場では現在、産業用ロボット向けソリューションが売り上げの大部分を占めています。実際のビジネスとしては日本のロボットメーカー向けに弊社のソリューションをOEM供給しています。
- 「WIND EXPO風力発電展」への出展の狙いは?
KEBAはヨーロッパ、中国など海外を中心に風力発電向けのソリューションを20年以上展開しています。日本市場には(風車を)内製する日本企業がありません。しかし昨今のトレンド、「洋上風力産業ビジョン」が掲げる「2030年までに10GW、2040年までに浮体式も含む30GW~45GWの案件形成」などを踏まえ、ひょっとしたら日本メーカーによる(風車製造)返り咲き、もしくはベンチャーの参入に期待しています。その際に弊社の製品でお手伝いできるのではないかなと思い、市場リサーチ的な意味で、今回、出典させていただきます。
- 海外の風車メーカーが採用しているKEBAのソリューションについて教えてください。
陸上、洋上両方を合わせて、現在、世界で12万台以上の弊社製品をご利用いただいています。風力発電の風車のブレード(羽)の角度を変えるピッチコントロールという部分の制御に特化した制御製品を展開しています。
- 採用している海外の風車メーカーはどちらですか?
各社と秘密保持契約(NDA)を締結しているため、申し上げられませんが、世界で提供させていただいている弊社製品が12万台以上という数字からも、推測していたければと思います。
- 日本国内で稼働している風力発電設備にKEBAのソリューションが組み込まれている可能性はありますね?
欧米のメーカーに入っていますので、欧米メーカーのもの(風車)が日本に入ってきた場合、そちらに弊社製品が使われているということはあります。
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This article appears in the October issue of 'WIND JOURNAL': www.windjournal.jp